昭和大学 江東豊洲病院 消化器センター

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国内留学生の声

岩谷 勇吾

信州大学医学部内科学第二講座

2018年7月から2019年3月までの8か月間、昭和大学江東豊洲病院消化器センターに国内留学をさせて頂きました岩谷と申します。私は豊洲留学の前に2016年から2年間、カナダのトロントにあります St.Michael’s Hospital の先端内視鏡治療センターに所属しており、そこで井上晴洋先生にライブデモのFacultyとして担当患者さんのPOEMを施行して頂いたご縁と、カナダでの同僚の島村先生の仲介により、今回国内留学を受け入れて頂けることとなりました。

豊洲では8か月の間、実に40例ものPOEMを直接執刀させて頂き、他にも100例以上の症例に助手として関わることができました。POEMのトレーニングでは短期間で集中的に症例を経験することが習熟度を加速度的に上昇させるのに重要であり、その意味では世界中でも豊洲ほどPOEMのトレーニングに適した施設は無いと言えます。またPOEMのみならず、このホームページでも紹介されているEPSIS、POEM+F、POET、ARMS/ARMAなどの世界最先端の検査・治療に触れることができ、論文作成にも携わることができました。
豊洲のもう一つの特色は、常に海外からの留学生や見学者と国際経験豊かなスタッフがおり、常時英語が飛び交っているような非常に国際色に富んだ環境であることだと思います。海外学会への演題応募や参加なども積極的に行われており、さらに留学期間中にはドイツのデュッセルドルフで行われた国際ライブデモに、井上先生の助手として参加する機会を頂きました。世界でも有数の国際ライブデモにFaculty側として参加させて頂いたことは、非常に貴重な経験でした。

このように昭和大江東豊洲病院消化器センターでの研修は、POEMの経験を多く積むことができるのみでなく、その国際化された環境ゆえに国内留学でありながら数多くの国際経験を積むことができ、大変有意義なものとなることを確信しています。最後に、お世話になりました井上先生をはじめとするスタッフの先生方、コメディカルや秘書の方々にこの場を借りて御礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。

写真:ドイツ・デュッセルドルフの国際内視鏡ライブで井上先生と

大南 雅揮

大阪市立大学 消化器内科

卒後12年目の秋に昭和大学江東豊洲病院消化器センターでの食道アカラシアに対する経口内視鏡下筋層切開術(POEM)の診療を中心とした国内留学のチャンスをいただき、2016年10月から2017年 9月の1年間、当センターで研修をさせていただきました。大阪から出たことがなかった私にとって、東京での勤務は不安もありましたが、医局員の先生方やスタッフのみなさまに温かく迎えていただきました。他の国内留学生も常時 2-3名在籍しており、ほとんどが同世代の先生ということもあって、すぐに打ち解け、切磋琢磨できる存在となりました。また、海外留学生も常時1-2名在籍しており、海外の考え方や英語などに触れられる環境でした。当センターは世界的にも珍しい、消化器内科と消化器外科の合同医局であり、診療、症例検討会、術前カンファレンスなどは、内科と外科の合同で行われています。お互いの意見交換を常にできるため、診療を行う上で非常に勉強になることが多かったです。

当センターでの留学期間中は、井上晴洋教授が世界に先駆けて開発した治療法であるPOEM、POET、ARMSなどの診療に携わることができました。特に食道アカラシアに関しては、術前検査、治療、術後経過観察を含め、食道アカラシア患者さんを見ない日はないほど、たくさんの患者さんが全国より受診されていました。10万人に1人の病気と聞いていたのに、これほど食道アカラシア患者さんがいるのだと、度肝を抜かれたのを記憶しております。まさに食道アカラシア総本山です。POEMは年間250例以上ある症例のうち、44例執刀させていただきました。術前診断、手術手技、術後管理、長期の経過観察なども含めて、1年間でたくさんのことを経験・勉強することができました。

留学期間中に開催された昭和大学江東豊洲病院が主催する第2回Tokyo Live 2017に、スタッフとして参加しました。国内外からFacultyが招待され、国内外から参加者が集まる、2日間にわたる All英語のライブセミナーで、世界のトップレベルの診療を目の当たりにすることができました。また、マレーシアで開催されたEndoscopy2017にも井上教授のアシスタントとして同行させていただき、海外のライブセミナーを肌で感じることもできました。学会活動においても、DDW2017(シカゴ)、日本消化器内視鏡学会総会(大阪)、日本消化器内視鏡学会関東支部例会(東京)、日本食道学会総会(軽井沢)などに参加・発表する機会をいただき、たくさんのことを勉強することができました。

当センターは1年を通じて、国内外の留学生の歓送迎会、お花見、サマーセミナー、忘年会、新年会など、医局行事が多く、医局員の先生方や留学生などと親睦を深めることができました。また、サマーセミナー(医局旅行)の2日目に開催されたゴルフコンペでは軽井沢で久しぶりのゴルフを思いっきり楽しむことができました。また、留学期間中に大阪市立大学消化器内科の主催する研究会で井上教授にご講演を賜りました。会は大盛況であり、大阪市立大学の医局員の先生とも親睦を深めていただけました。

さて、この1年間を振り返りますと、大変充実した毎日であり、本当にあっと言う間でした。この留学生活を通じて、たくさんの経験をし、たくさんの人と出会うことができました。大阪に戻った後も、当センターで学び・経験したことを糧に、また人との繋がりを大切にして、今後も頑張っていきたいと思っております。最後になりましたが、このような留学の機会をいただき、また留学期間中は大変お世話になった、井上教授をはじめ、各種関係者の方々にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。

私の壮行会とPOEM1500回を記念して、井上教授、医局員、内視鏡室スタッフ、手術室スタッフのみなさまで記念撮影。
1年間、本当にありがとうございました!

立田 哲也

弘前大学大学院医学研究科 消化器血液内科学講座

2016年4月から2017年3月までの1年間、井上晴洋先生のご厚意で昭和大学江東豊洲病院消化器センターに国内留学させていただきました。消化器センターでは内科医師と外科医師が同じグループに所属し診療にあたっており、患者さんに最良の医療を提供できる環境が整っていました。毎年国内外よりたくさんの留学生を受け入れている消化器センターの先生方は対応に慣れておられ、ストレスなく働くことができました。また、私が国内留学させていただいた際には経験年数の近い国内留学の医師が数人在籍しており、診療や学会の準備などを行う上で大変良い刺激となりました。現在でも消化器関連の学会などでお世話になっています。同時期に働いていなかった先生方とも井上先生やPOEMを通じて知り合うことができました。消化器センターでは、上部消化管の内視鏡診断と治療を行っている上部班に所属し、食道アカラシアをはじめとする食道運動機能障害の診断や内視鏡下筋層切開術 per-oral endoscopic myotomy(POEM)を勉強させていただきました。井上先生の診療を受けるため全国から患者さんが集まり、1年間で約250例のPOEMが行われており、食道内圧検査や食道造影検査、POEM、術後のフォローなど大変勉強になりました。他にも、井上先生の開発された難治性逆流性食道炎に対する Anti-reflux mucosectomy(ARMS)の介助や消化器センター主催の内視鏡ライブの手伝いなど、貴重な経験をたくさん積むことができました。井上先生、消化器センターの先生方、秘書さん方、看護師をはじめとする医療スタッフの皆様には大変お世話になりました。今後ともよろしくお願いします。

西本 正幸

和歌山県立医科大学附属病院 第二内科

2017年4月から2018年6月まで1年3ヵ月という短い期間ではありますが昭和大学江東豊洲病院での国内留学をさせて頂きました。
私は2015年4月に和歌山県立医科大学第二内科学講座に入局し後期研修を行っておりました。消化器内科を専門にして僅か2年の臨床経験しかない半人前にも及ばない私の国内留学を受け入れて下さるとは夢にも思っていませんでしたが、井上先生を筆頭に豊洲病院消化器センターの皆様に暖かく迎え入れて頂きました。
私は食道アカラシアという疾患を学びたく留学をさせて頂きました。留学以前に食道アカラシアを実臨床では診療したことがありませんでしたが、豊洲病院ではそれまで約1500名に対してPOEMを施行されており、食道運動機能障害を主訴に本当に多くの患者様が来院されておりました。その他の施設で生涯勤務したとしても経験できないほどの食道アカラシアを含めた食道運動機能異常症例を経験することができました。
留学終了後に私は和歌山県立医科大学附属病院に帰院し、食道運動機能異常の診療を行っておりPOEMを導入しました。和歌山県でPOEMを導入することで県内での食道アカラシア及び類縁疾患に対する治療が可能となりました。 POEMは患者様の治療満足度が高くQOLを大幅に改善する素晴らしい治療だと考えます。POEMを導入したことにより国内留学で学んだことを地域に還元できていると確信しております。
豊洲病院は内科外科合同医局であり、食道運動機能障害以外にも外科的治療や術後の経過など今までに得ることができなかった経験を積むこともできました。また私以外にも国内外からの留学生が多く、後期研修医である私にとっては国内各地あるいは国外からの先生の指導を受けることができ非常に貴重な充実した留学を経験することができました。
最後になりますが、井上先生をはじめ、消化器センターの皆様に心より感謝申し上げます。留学で得た経験を地域に還元することが使命と考え、精進していきたいと思います。今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

上部消化管内科チームの先生方、国内外からの留学生の先生に多くを教えて頂きました。

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