令和8年6月13日(土)・14日(日)に開催された第122回日本消化器内視鏡学会関東支部例会に参加いたしました。

本会は関東地区の消化器内視鏡医が一堂に会し、日常診療で経験した症例報告や最新の知見について活発な議論が行われる学術集会です。若手医師からベテラン医師まで幅広い世代が参加し、日々の診療に直結する知識や技術を共有できる貴重な機会となっています。
今回私は、主題11「消化管・肝胆膵手術後合併症:内視鏡による起死回生の一手」において、「上部消化管穿孔術後縫合不全に対し内視鏡的集学的介入が奏効し再手術を回避し得た1例」と題して発表させていただきました。
本症例は、上部消化管穿孔に対する手術後に縫合不全および膿瘍形成を来した症例であり、十二指腸カバー型金属ステントによるリークコントロールとEUS下膿瘍ドレナージによる感染制御を組み合わせることで再手術を回避し得た症例です。術後縫合不全に対する治療戦略として、漏出制御と感染制御を同時に行うことの重要性について報告いたしました。
また、私自身にとって主題セッションでの発表は医師6年目にして初めての経験であり、大変貴重な機会となりました。同じく同期の尾崎美優先生も主題セッションで発表されており、日頃から切磋琢磨している同期とともに学会発表へ臨むことができたことを大変嬉しく感じました。
当センターでは若手医師にも積極的に学会発表へ挑戦する機会が与えられており、日常診療のみならず研究・学術活動にも力を入れています。今回、同期2名が主題セッションで発表する機会をいただけたことは、そのような環境を象徴する出来事であったと感じています。また近年は若手医師の入局も増え、センター全体に活気があり、診療・内視鏡技術・研究活動のいずれにおいても高い向上心を持った若手医師が多く在籍しています。その勢いを肌で感じながら互いに刺激を受け、切磋琢磨できる環境は当センターの大きな魅力であると改めて実感しました。
さらに、今回の例会では橋爪瞭先生がJGES-Kanto Cupにおいて「回腸ストマからの順行性内視鏡併用下に経肛門的穿刺拡張を行ったISR術後吻合部完全閉塞の1例」を発表され、第2位を獲得されました。医局員一同、心よりお祝い申し上げます。
また、各施設から報告された高度な内視鏡治療や救済的治療戦略から多くの学びを得ることができ、自施設の診療を見直す貴重な機会となりました。今回の学会で得られた知見を日々の診療へ還元し、患者様へより安全で質の高い医療を提供できるよう、今後も診療・研究の両面で研鑽を続けてまいります。
最後に、本学会参加にあたりご指導いただきました先生方ならびに、学会期間中も診療を支えてくださったスタッフの皆様に深く感謝申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
■ 司会・統括発言
◯井上 晴洋教授
統括発言 主題3「内視鏡的創閉鎖―現状と将来展望―」
◯横山 登院長
司会 主題11「消化管・肝胆膵手術後合併症:内視鏡による起死回生の一手」
◯田邊 万葉講師
司会 キャリアサポート委員会企画
「Endoscopistの心・技・体をアップデートせよ。~人間工学×ホルモンで乗りこなすキャリアの転換期~」
◯山本 和輝講師
司会 一般演題 胃
◯牛久保 慧先生
司会 一般演題 胃
■ 発表
◯井上 晴洋教授
「ESDそしてEFTRの最新の展開 “Tapered Space Adjuster”」
◯尾崎 美優先生
「Loop9を用いた大腸ESD後創閉鎖の初期経験と手技の工夫」
◯佐藤 友哉先生
「上部消化管穿孔術後縫合不全に対し内視鏡的集学的介入が奏効し再手術を回避し得た1例」
◯橋爪 瞭先生
「回腸ストマからの順行性内視鏡併用下に経肛門的穿刺拡張を行ったISR術後吻合部完全閉塞の1例」
■ 受賞
◯橋爪 瞭先生
JGES-Kanto Cup 第2位
文責:消化器センター 消化器内科 佐藤 友哉



