JDDW 2025参加報告
令和7年10月30日から11月1日にかけて神戸で開催された第33回日本消化器関連学会週間 (JDDW 2025)に参加いたしました。本学会では、第67回日本消化器病学会大会、第110回日本消化器内視鏡学会総会、第29回日本肝臓学会大会、第23回日本消化器外科学会大会、および第63回日本消化器がん検診学会大会が開かれ、2万人以上の参加者が集まり、専門分野だけでなく他領域も含めた領域横断的な幅広い分野の最新の知見や医療技術の情報に触れることができました。
当センターからは計8演題を発表し、いずれのセッションにおいても活発なディスカッションが行われ、発表者にとっても大変貴重な経験となりました。また、会場では多数の企業展示も行われており、最新の内視鏡機器やデバイス、AI技術などに実際に触れることで、今後の診療における技術革新の可能性も実感することができました。このような貴重な機会を通じて得られた学びと気づきを、日々の臨床に還元し、患者様へより良質な医療を提供できるよう、今後も研鑽を続けてまいります。
先生方の発表はもちろん、他施設・多領域の発表にも刺激を受け、明日からの診療にも活かしたいと強く思いました。学会期間中も通常の診療をご対応いただいた皆様にも、この場を借りて感謝申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
■ 教授・指導医のご活躍
◯井上 晴洋先生
司会 ランチョンセミナー「内視鏡治療高度困難例に挑む」
サテライトシンポジウム「消化器内視鏡におけるHYBRIDknife® flexの有用性」
演者 International Session「Cutting-edge endoscopic treatment for GERD」
◯田邊 万葉先生
ハンズオンインストラクター「ハンズオンセミナー 消化管：軸保持短縮を意識した大腸挿入」
司会 第１回下部消化管疾患研究会学術集会 「特別講演4」
司会 ELS Expert Seminar（Boston Scientific）
■ 医局員の発表一覧
◯田邊 万葉先生
「デジタルポスターセッション 大腸（応用と展開）2」
・大腸内視鏡検査におけるプロポフォール鎮静の周術期管理の現状
「第１回下部消化管疾患研究会学術集会 特別講演１」
・大腸憩室疾患をどう診るか：内科外科合同センターにおける実践と連携
◯川﨑 佑輝先生
「International Poster Session Biliary Tract」
・Usefulness of one-step semi-deployment flushing and stenting technique for the endoscopic treatment of acute cholecystitis
◯田中 一平先生
「ワークショップ H. pylori陰性時代の酸関連疾患：現状と今後の展望」
・内視鏡的逆流防止術(anti-reflux mucosectomy:ARMS and anti-reflux mucosal ablation: ARMA)はバレット粘膜の進展を予防するか？
「デジタルポスターセッション 食道・咽頭（スクリーニング）」
・Post-endoscopy esophageal cancer invading into muscularis mucosa or submucosal layer -Bi-center retrospective study-
「ELS Expert Seminar」（Boston Scientific）
・当院における閉鎖法の実際
◯山本 和輝先生 「International Session. 難治性GERDの内視鏡診療（Endoscopic management for refractory GERD）」
・Advancing Safety in Endoscopic Anti-Reflux Therapy: Clinical Outcomes of Anti-Reflux Mucoplasty (ARM-P) and Mucoplasty with Valve (ARM-P/V)
◯牛久保 慧 先生「ワークショップ 上部消化管腫瘍に対する内視鏡治療の最前線≪ビデオ≫」
・Traction-Assisted Closure with Tissue Inverted Clipping Strategy (TACTICS)：胃粘膜下腫瘍に対する新たな治療戦略
◯三宅 隆裕「デジタルポスターセッション 膵臓(急性膵炎)」
・高TG血症性急性膵炎の臨床像と治療
文責：消化器センター 内科専攻医 三宅隆裕