便・ガスを保つ機能の低下
肛門括約筋不全
肛門を締める機能が十分に働かず、便やガスを保ちにくくなった状態です。
主な症状便失禁やガス失禁が続き、日常生活に支障をきたします。



RECTUM & ANUS
出産後の肛門括約筋不全・直腸膣ろうでお困りの方へ
分娩後に便失禁が続いたり、膣から便臭がしたりしませんか?
症状や原因を確認し、一人ひとりに合った治療を検討します。
昭和医科大学 江東豊洲病院 消化器センター
症状を言い出しにくかったり、産科なのか肛門科なのかわからなかったり、扱う専門施設が少なかったりするために、適切な専門病院を受診できないことがあります。
初めての出産では、出産後の異常を「当然のもの」と考えてしまったり、子育てに追われたりして、ご自身の受診が後回しになることもあります。一人で抱え込まず、早めにご相談ください。
出産後は、分娩による骨盤底の筋肉や神経への負担で、便意や肛門周囲の感覚が鈍くなったり、便やガスを我慢しにくくなったりすることがあります。回復の経過には個人差があります。
しかし、1か月経過してもなお、肛門を締めることが難しかったり、便失禁をしてしまったりする場合は、肛門を締める筋肉である「肛門括約筋」が分娩時に損傷している可能性があります。これを分娩時肛門括約筋損傷といいます。初めての経膣分娩などで生じることがあり、筋肉や周囲の組織の損傷によって、以下のような症状が起こることがあります。
便・ガスを保つ機能の低下
肛門を締める機能が十分に働かず、便やガスを保ちにくくなった状態です。
主な症状便失禁やガス失禁が続き、日常生活に支障をきたします。
直腸と膣の間に通り道ができる
直腸と膣の間に、本来はない通り道ができた状態です。
主な症状膣から便臭がする、便やガスが漏れる、悪露から便臭がすることがあります。
REPAIR & RECONSTRUCTION
分娩に伴う括約筋や会陰の損傷が原因の肛門括約筋不全・直腸膣ろうに対して、当院では会陰体形成術などの修復手術を行い、症状の改善を目指しています。診察で損傷の範囲や炎症の状態を確認し、早期の修復を含め、適切な治療方法と時期を検討します。
手術の適応や人工肛門の必要性は、損傷の程度や感染・炎症の状態などによって異なります。
便失禁には、括約筋の損傷だけでなく、筋肉や神経の働きなどが関係する場合もあります。便通の調整などの保存的治療で十分な改善が得られない場合には、仙骨神経刺激療法が選択肢となることがあります。
仙骨神経刺激療法は、排便の調節に関わる神経に電気刺激を与える治療です。適応を検討したうえで、当院では実施していないため、治療を行う専門施設をご紹介します。
当院の症例報告
田邊太郎ほか|日本大腸肛門病学会雑誌 76:538–543,2023
専門的な内容・手術写真を含む論文です。
CONSULTATION
産後・分娩後の便失禁や直腸膣ろうでお困りの方は、早めに当院へご相談ください。丁寧な診察を通じて症状と原因を確認し、治療についてご説明します。
予約センター 03-6204-6489
患者のみなさまへ
昭和大学
江東豊洲病院 消化器センター
〒135-8577
東京都江東区豊洲5丁目1番38
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